報告・連絡・相談(ホウレンソウ)を適切にできるかどうか、というのはビジネス上の損失拡大を防ぎ、人との信頼性を高める上でとても重要なスキルです。今回は正しい報告・連絡・相談をお教えします。     ■鉄則は「バッドニュースファースト」 「報告」とは、業務命令を受けて、実行した作業結果またはそれに関連する事実を、間違いなく伝えることです。 報告において最も重要なことは、バッドニュースファースト(Bad News First)=悪い知らせを先に報告する、ということです。 いい知らせは放っておいても害はありませんが、悪い知らせは知らせずに放置することで、損害がどんどん大きくなります。例えばお客様からお叱りを受けたとして、謝罪などの手を打たずに放っておくと怒りがエスカレートし、修復不能な状態に陥ることもあり得ます。これがビジネス上の損失です。 また、ちょっとした作業の遅延であっても、初期の段階であれば対応策としていろいろな手を打てます。後になればなるほど打てる手が減っていきます。つまり、報告はそのタイミングがとても重要であると言えます。 上司に怒られることを恐れて悪いニュースを後回しにするケースはよく見受けられますが、それは逆。怒られてもいいから先に報告する勇気をもってください。
     ■連絡は仕組化する 「連絡」とは、業務を円滑に遂行するために必要な情報を、関係者に共有することです。 連絡は義務化されていないので放置しがちです。しかし、個々人が思いついたタイミング連絡する、という属人的なやり方だと、肝心な情報が漏れる可能性があります。 だからこそ、定期的に連絡するようにする必要があります。例えば連絡作業を自分の毎週のタスクとしておき週一回は連絡するというように、連絡を仕組化するとよいでしょう。 言われなくても現在の状況や作業進捗を知らせてくれると、上司は安心します。明示的に求められなくても必要な情報を共有すると、同僚にとって単に有益なだけでなく、信頼感も増します。また、ビジネス上のトラブルなどを事前に察知することにも役立ちます。 連絡が上手な人は、仕事ができる人だと言えます。 
     ■できる人は相談をうまく活用する 「相談」とは、自分の仕事を効果的に進める、あるいは品質を上げるために、有識者の知恵を引き出すことです。レビューと同義です。 新しいタスクを任されたとき、人はいずれかの行動を取ります。・こまめに相談する人・独力で成し遂げようとする人 どちらがよいかというと、間違いなく前者です。タスクを開始して初期の段階は、方向性が定まっていない、あるいは認識が合致していない状態です。このとき独力で作業を進めると、方向性が間違っていた場合の手戻り工数が増大します。また、タスクを依頼した側にとっても、どういう方針で作業を進めているのかがわからない状態がしばらく続き、不安なのです。 しかし、ここで注意したいことがあります。 何でも相談すればよいか?・・それは違います。人に聞く前に自分で調べて解決がつくものは自分でまず調べる、これが原則です。そして相談するときは、相談内容に優先順位をつけ、手短に話ができるように準備しておくのです。 相談する時間はタダではありません。相談相手の人件費、つまりお金がかかっています。相談相手が生産する時間も奪っているのです。 時間とコストがかかっているわけですから、それを有効に活用するためにも、事前にしっかりと準備するよう心がけるとよいでしょう。